【続・家具の配置と収納の見直しで 使いづらいLDKが生まれ変わった話】

今日は、前回ご紹介したご案件の続きです。

レイアウトと収納計画を見直し、

全体がすっきりと使いやすくなったところで、さて、

いよいよインテリアイメージを決めていきました。

 

奥様には、他にも残念に思うことがありました。

それは、昔から大事にしている

ポスターアートやオブジェを飾っているのに、

雰囲気もカラーも今の部屋にあわず、

ちぐはぐな印象になってしまっていること。 

 

ポスターアートは、ムーミンのデザインのもの、

オブジェは、セラミックでできた、ヒツジとゾウのものでした。

 

奥様は、

ほっこりする可愛らしいものがお好きだったのです。 

そして、ご家族みなさま、

温かい雰囲気のお部屋にすることをお望みでした。

 

もともとの内装は、 

ちょっと赤味のあるオークカラーのフローリングに、ブラウンの腰板と建具、

白いベースクロス、ホワイト+グレーのエコカラット。

 

今回は内装リフォームが入りませんので、

この現状を生かさないとなりません。

 

① インテリアイメージの基準を決める

そこで、

ムーミンのポスターをイメージの中心として、 

内装に合う、温かみを感じる暖色系を取り入れながら、

北欧や自然を感じるテイストでまとめることにしました。 

まずは、

このポスターを空間に合わせることから始めます。

もしもみなさんのなかで、 

お手持ちのポスターなどが部屋に合わない、

と感じる場合、

 

内装とアートに共通している色 

(もしくは両方に似合う色)を探して、

その色を取り入れたフレームにいれてみてください。

 

フレームが、アートと内装を橋渡ししてくれるので、

まとまるようになりますよ。

 

特に多色使いの細かいデザインのアートは、

そのまま飾ると中心がなくて

雑多な印象になることがありますので、

  

フレームで囲んで

芯となるカラーをはっきりさせると、

空間のなかですっきり見えるようになります。

 

その際は質感も大切にしてください。

ラフな質感のマットな方が合う空間なのか、

フラットで光沢感が強い方が合う空間なのか。

 

今回は、内装とポスター、

両方に共通する赤系をヒントとして、 

煉瓦色のマットに、ゴールドの細い縁のフレームで額装することにしました。

② 他のアイテムを基準に沿って展開する

さて。 

次に、この基準に沿って、

テレビボードやダイニングセット、

ソファのフレームなどに、

共通した赤味を感じるウッドを基準に展開します。

 

バランスをみながら、

小物にもカラーやデザインを反復していきます。

例えば、

先ほどのアートフレームの煉瓦色に通じるカラーを

シェーカーボックスや粘土の陶板の鳥のオブジェに反復したり、

 

さらに、陶板のオブジェの、線彫りのような模様に似たデザインを、

カーテンやアートフレーム、

ボックスにも展開したりしていきます。

 

そうすることで、無理なくまとめていくことができ、

その空間に身を置いたときに、カラーや質感、

デザインが反復して響きあうことに

無意識に居心地の良さを感じるようになるのです。

 

グリーンやイエローオレンジも加わることで、 

楽しくてほっこり癒されるコーデイネートとなりました。

 

ムーミンのアートフレームと動物のオブジェは、

入口に配置した、ウェルカムスペースを兼ねた

キャビネットの上に、空間の主役として飾りました。

 

奥様からは、

想像していなかったような、

ワクワクするような空間になりました!

とのご感想をいただき、

 

ストレスだったリビングが、

家族が集まる温かいリビングになりました

と大変喜んでいただきました。

 

そして、いつも整頓されるようになったことにも

大変ご満足いただきました。