日本の住宅では、いざ入居してみると思ったより狭く感じることが多いですよね。
家具を配置したら、予想よりも周囲に通路のスペースが確保できなかったり、
希望サイズの家具を入れたらなんだか部屋いっぱいになってしまって落ち着かなかったり。
さらに、充分な収納が無い場合には、だんだん行き場のないモノたちが目につくところにあふれてしまい、
雑然としてきて、リラックスできない空間になってしまいます。
このブログでは、そんな狭いリビングを広く見せる、インテリアの作り方をご紹介していきます。
コンパクトなリビングをより狭く感じさせてしまう原因
ただでさえ、コンパクトな住宅なのに、さらにリビングを狭く感じさせてしまう原因がこちら。
★家具を配置しすぎている
ソファにダイニングセット、サイドテーブル、あれもこれも必要と思ってしまう
★スペースに対して大きすぎる家具を入れてしまう
大きなダイニングテーブルやソファの方がゆったりして過ごしやすいという思い込みがあり、
可能な限り大きな家具を選んでしまう
★こうしたことが原因で、ゆとりある通り道(生活動線)が確保できない
家具を優先して、ゆとりある通り道を確保しないと、生活し辛くなり、心理的に圧迫感がでてストレスになる
★収納が不足している
子供の成長にともなって必要となるモノなど、今度増えるモノを想定した収納を確保しないと、
しまう住所のないモノが外にあふれて、視覚的に雑多な印象になり、狭く感じるようになる
使いづらい状況がストレスにつながる
こうしたことが重なると、圧迫感、雑多な生活感が出てしまい、住みづらく、心理的にも落ち着かない空間になってしまうのです。
しかし、引っ越さなくても、大がかりなリノベーションを行わなくても、
狭く感じるリビングを広く感じさせ、使いやすく改善することは可能なのです。
以下のようにたくさんの方法があります。
①家具の配置の工夫
②家具の選び方
③収納の工夫
④家具の数とサイズの見直し
⑤素材と色から整える
⑥内装を整える
⑦照明の活用
今回は、主に家具の視点から、
①~④をご紹介します
①家具の配置の工夫
まずは一番簡単な方法として、お手持ちの家具のレイアウトを工夫してみましょう
お部屋の形状によって、できるケースとできないケースがあるので、試してみてください。
家具を壁付けにする
ダイニングセットを壁付けやキッチンにつけて配置すると、
片側に寄る分、ゆとりある通路が確保されます。
またソファの壁付けレイアウトもおすすめです。
入口を入ったときにソファの正面が見えるようになると、
オープンでウェルカムな印象を与え、コミュニケーションがとりやすくなります。
ただし、空間にたいして大きすぎる印象のあるソファは圧迫感を与えてしまいますので
注意が必要です。
カウチソファをパーツに分けて配置する
大きなカウチソファで部屋がいっぱいになっている場合は、
パーツごとに分けて対面でレイアウトしてみてください。
例えば二人掛け+カウチの場合、二人掛けと横向きにしたカウチを対面で配置すると
座る人数は変わりませんが、ソファ全体のボリューム感が軽減されて圧迫感が減ります。
それぞれのパーツで好きな過ごし方もできて、
ちょっとしたセミパーソナルなスペースをつくることができます。
※TV問題の解決方法:フリーレイアウトTVや 配線延長で TVの位置を移動する
プロジェクターの採用なども増えてきましたが、まだ50-65インチの大型TVをお求めになるお客様が多く、
電源位置にレイアウトが限定されるケースがあります。普通のコンセントに接続できるレイアウトフリーTVを採用したり、
配線を延長してモールでカバーするなどして、理想の位置に移動するのも良い方法です。
ダイニングサイドにハイタイプの収納を配置して、その上に設置するとソファからもダイニングからも視聴できるようになります。
少しソファが部屋に対し大きすぎ、圧迫感がありました。ダイニングも動線が確保しづらい状態です。
ソファをサイズダウンすると壁付けでもスッキリとし、部屋が広く見えます。
レイアウトフリーTVは移動して複数の場所から視聴が可能です。
お手持ちの大きなソファを生かす場合は、2パーツに分けて対面にするとすっきりとして部屋が広く見えます。
カウチはダイニング側に背を向けていないのでコミュニケーションを取りやすいレイアウトです。
ダイニングは90度回転し、キッチンにつけて動線を確保します。
TVはハイタイプの収納に配置すると、ソファからもダイニングからも視聴が可能になります。
②家具の選び方
視界が奥まで抜ける家具を選ぶ
同じサイズの家具でも、視線が奥まで抜けて見通しを良くする家具を選ぶと、
空間に対するボリュームが減って軽やかになり、部屋も広く感じられます。
ソファ:
★ローソファを選ぶ
高さを抑えたソファを選ぶと、圧迫感が減ります。
背もたれが低いソファだとくつろげないという場合は、ヘッドレストをつけたり、
背もたれが可動式で必要なときだけハイバックにできるタイプを選ぶとよいでしょう。
★座面高さは普通、背が低いソファを選ぶ
リラックスできる高さを得られる背クッション付きのものがよいでしょう
背クッションがソファにきっちり詰まるものではなく、少し隙間を空けて配置されたものを選ぶと、
クッションの間から視線が抜けるのでスッキリした印象になります
★脚が浮いたシートクッションが薄目のソファを選ぶ
下方向に光がとおり、圧迫感が軽減され、視覚的に軽快さを感じます。
お掃除ロボットも使用できます。
シートが薄くても、掛け心地が良いものが多いです。
★背クッションが外せるソファを選ぶ
部屋を分断してしまうレイアウトのとき、背クッションをなくすことで空間に繋がりを持たせるソファです。
背クッションを外すとデイベッドになり、片側に背クッションを置くと、カウチとしても使えます。
座る方向性を選ばないので、向きを変えてそれぞれ好きなことができます。
互いの気配を感じ、コミュニケーションがとりやすいのも特徴です。
★一部の背がないカウチを選ぶ
背の無い部分は、ソファの前と後ろ両方から腰掛けられます。
小さいお子さんがいる場合、リビングで遊ぶお子さんの様子が分かりやすく、お子さんも安心です。
ダイニング:
★背の低いチェアを選ぶ
天板からの出が少ない背の高さのチェアを選ぶと テーブルと一体感が出て、すっきりと見えます。
★ 角の丸いテーブルもしくは円形テーブルを選ぶ
角が無い分、通り道のスペースが確保できます
曲面がお部屋を優しい印象にします。
ただし円形テーブルの場合は、長方形テーブルよりも短手側にスペースが必要になります。
③収納の工夫
あまり大きな収納家具を置かず、サイズや機能など、工夫することで空間をより広く、使いやすくすることができます。
トールの収納を置かない
例えスリムでも背の高い収納を置かず、H800程度のキャビネットにするとよいでしょう。
天板の上をフォーカルポイントとして飾ることもできます。
壁が空いた印象になるので、壁を使ったスタイリングが必要になります。
ソファ周りに背の低い収納を
ソファの背面やサイドに、ソファの肘や背もたれと同じくらいの高さの収納を配置しましょう。
オープンシェルフなら奥行250程度で本も入ります。おもちゃ収納としても活用できます。
天板上をサイドテーブルとして使ったり、照明や小物を置くなど、フォーカルポイントとして飾ることもできます。
オープン収納、セミオープン収納
背板、側板のないオープン収納や、一部がオープンになっているセミオープン収納にすると軽やかな印象になります。
雑多なものはインテリアに合うボックスに入れて収納する必要があります。
飾るスペースを兼用できるのも魅力です。
④家具の数とサイズの見直し
家具の数を減らす
その部屋でどのように過ごしたいか、最優先の事項を決め、使い道を兼ねる家具を選定しましょう。
ゆったりと家具が配置されていると、たくさんの家具でいっぱいになっている空間よりも心理的なリラックス感が高まります。
★ソファダイニングという選択肢:ソファとダイニングを両方置けない場合
ソファとダイニング双方のサイズをコンパクトにして何とか配置するよりも、
片方をなくして片方を優先する方が部屋が広く感じて満足度が高まります。
ソファダイニングも何を優先するかで、いくつか考え方があります。
ソファのリラックス感を優先にしたい場合:
ソファはあまり深すぎない通常のものを選定し、
昇降式センターテーブルや一人暮らしの場合は大き目のソファに挟み込めるサイドテーブルなどを活用して食事をとりましょう。 食事のときは背クッションをあてて奥行を調整します。掛け心地が食事の際には少し柔らかめになることが注意点です。
食後そのままゴロゴロできます。
ダイニングでの団らん優先の場合:
いわゆるソファダイニングセットを指します。ソファは普通より少し高め テーブルは普通より少し低めになります。
普通のダイニングチェアよりもリラックス感が得られますが、ソファに比較すると奥行が浅く、座面が高めで少し硬めなので、
リラックス感が少ないでしょう。
家具のサイズを見直す
理想の過ごし方をイメージして、家具のどの部分のサイズを優先するかを検討しましょう。
★ゆったりソファはゆずれない:奥行ゆったりがよい場合
身体を投げ出したい人向きです。
奥行きのある背の高い家具は圧迫感が出て部屋が狭く感じるのででローソファにするとよいでしょう。
座面が低く奥行の深いソファは 海外っぽい雰囲気もでます。
★ゆったりソファはゆずれない:巾ゆったりがよい場合
家族や複数の人数で腰掛けたいときに向いています。
アームレスソファを選定しましょう。ひじ掛けが欲しければ、アームクッション取り外しタイプだと座面巾を確保できます。
脚を伸ばしたい場合、カウチソファのスペースが取れない場合は I型ソファ+オットマンにするのがおススメです。
オットマンの位置を動かせるのでリビングの中のボリューム感が減ります。
個別のシートやトレイを乗せてセンターテーブルとしても活用できます。
コンパクトなお部屋を広く見せる方法はたくさんあります。
次回は色や照明、素材感など、別の角度からお伝えいたします。


