ご新築時に、造作で素敵なシェルフを設計してもらったのに、
どうやって使えばよいのか分からない、、、
ということありませんか?
はじめに
「旅行の思い出の品を飾りたい」「自身の作品を飾りたい」など
目的をもってサイズを決めて
設計してもらう方も多いと思うのですが
一方で、とりあえず可動棚にしておき、
何を飾るかは後で決めよう!
とりあえず本棚のつもりで
たくさん収納できるようにしておこう!
というケースもあるかと思います。
こちらのお客様も後者のケースでした。
せっかく内装に合わせて、
リビングのアイキャッチなエリアに
天井までのシェルフをしつらえたものの、
充電スペースや(ご自身いわく、)
物置として使用しているような状態になってしまい、
非常に雑然としていて残念、、。
好きなぬいぐるみを飾っても内装と合わないから、
なんだか落ち着かない、、、
やはりこのスペースを美しくして、空間をアップデートしたい!
との思いで、ご依頼くださいました。
ご依頼いただいた当初はこんな風でした。

1.シェルフのテーマを決める
お話を伺っていて、
可憐でナチュラルなものがお好き、ということが伝わってきました。
ぬいぐるみを飾っているのも、
かわいくて癒されるからという理由
→大切なぬいぐるみたちは、
寝室にお引越ししてもらうことになりました。
一方で、小鳥がお好きで、新規に鳥のオブジェを飾りたい、
大切にしている木製の時計を飾りたい、
というご要望がありました。
「棚を見れば、その人がわかる」
などともいいますが、
シェルフはその方の世界観を表現するスペースでもあります。
自分が好きなもの、大切なもので設えたシェルフは、
住まいのなかで、ご自身を癒し、
エネルギーを与えてくれる大切なコーナーとなります。
そこで、このようなご提案をいたしました!

2.実用性の部分はカモフラージュして
これだけ収納力のある可動のシェルフの場合、実用性も充分!グッ
実用的な収納としての部分は、
世界観を壊さないよう、うまくなじませることがポイントとなります。
下段は本棚としてお使いでしたが、雑多な背表紙がインテリアをまとめづらくしています。
読む頻度は低いとのお話だったので、
ボックスに納めてしまうことにしました。
また、最上段は、もともと使いづらいエリアで、
空っぽな状態でした。
こちらには、
普段ほとんど使わない軽量な雑貨などを
揃いのボックスに納めて保管することにしました。
最上段、最下段に、
同サイズのボックスが並ぶことで、
安定感と秩序が生まれます。
もう一つ、
コンセントのついた充電スペースとしてお使いの箇所。
白い電源やケーブルが目立ってしまっていたので、
シェルフやご内装と合う、
デバイス収納ボックスに納めて、すっきり見せました。
3.主役を飾って中心を決める
いよいよ、ポイントとなる主役の小鳥のオブジェや、お手持ちの時計を、
中央付近の、一番目立つ、良い場所に飾ります。
この位置決めで、ナチュラルな癒しのシェルフという印象となりました!
さらに、ナチュラル感をプラスするために、
フェイクグリーンと
ウッディでシンプルなオブジェをバランスよく配置していきます。
視界に緑が15%ほどはいると、ストレスが緩和されて効率が上がる
という研究報告があります。
もともと床置きの大ぶりのグリーンがあったので、
壁面にも展開することで、より癒しの空間がつくれますね。
因みに、
この緑視率はリアルでもフェイクでも効果は変わらないので、
位置的にお世話が難しいことから、
こちらはフェイクでご提案いたしました。
4.リピートで肉付けしていく
大きなシェルフの場合は、
全体にリズム感を持たせることが大切です
全体のバランスを見て、
似たデザインや同じ性質のものをリピートしていきます。
さて。
こちらのシェルフではどんなリピートを行っているでしょうか??
■ポータブルライト(光)
■ブラック&ホワイトのディスプレイ用のダミーブック(タテヨコに配置)
■円形のオブジェ(ライトと地球儀)
■ウッディなオブジェ
こちらに、
さきほどの上下段のボックスとグリーンが入るイメージですね。
こんな風に完成いたしました!!

リピートする雑貨はコスパの良いものを選定して、
ボリューム感あるディスプレイにまとめています。
お客様には、
ジャストサイズのボックスに納めることで雑多な印象がなくなり、
色やバランスもまとまって、大変喜んでいただきました。